部分から全体を推測する

標本調査

 傾向を知りたい集団全体を母集団といい、また、母集団から一部をかたよりなく選び出して、実際に調査する集団を標本といいます。
 母集団の一部分(標本)を選び出して調査し、全体について推測する方法を標本調査といいます。

母集団と標本

ここに注意
  • ・標本調査では、母集団のなかから標本をかたよりなく抽出するために、無作為抽出しなければなりません。

無作為に抽出する方法を、無作為抽出法(ランダムサンプリング法)といい、以下のような方法があります。

無作為抽出法(ランダムサンプリング法)
 母集団の中の要素に通し番号を付けて、その中から標本の要素となる番号を無作為に抽出するには、乱数表や乱数さい、コンピュータをつかいます。
 例えば、1から300までの番号の中から、無作為に番号を抽出してみましょう。

(1)乱数表をつかう方法
乱数表…0から9までの数字を不規則に並べて、各数字の現れる確率が同じになるように工夫されている表のことです。
目を閉じて乱数表に鉛筆を立て、鉛筆の先があたった数字から、三つずつくぎって3けたの数をつくります。

※同じ数や300をこえる数になったときは、その数を捨てます。

乱数表の使い方

(2) 乱数さいをつかう方法
乱数さい…正二十面体の各面に、0から9までの数字が2回ずつ書き込まれたさいころのことです。
三つの乱数さいを用意し、それぞれのさいころについて、出た目の数を百、十、一のどの位にするかを決めて乱数さいをふり、出た目の数から3けたの数をつくります。

※例えば、黄色の乱数さいを百の位、青を十の位、赤を一の位と決めて3けたの数をつくります。
※同じ数や300をこえる数になったときは、その数を捨てます。

乱数さい

(3)コンピュータをつかう方法
コンピュータの表計算ソフトなどで、一つのセルに「=INT(RAND()*300+1)」と入力し、「Enter」キーを押すとそのセルに1以上300以下の数字が表示されます。
数が表示されたセルの右下のかどをクリックし、適当なセルまでドラッグしてはなすと、その間のすべてのセルに1以上300以下の数が表示されます。

※各セルに表示された数のうち、同じ数は捨て、上から必要な個数を標本とします。

表計算ソフトの使い方

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